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文芸ムック あたらよ 創刊号
¥2,200
発行者:有限会社EYEDEAR 判型:A5版 発行日:2023年11月11日 ひとり出版社による新しい文芸誌、創刊! 総勢19名のクリエイターによる寄稿/対談のほか、496作品もの応募が集まった『第一回 あたらよ文学賞』の受賞作品を一挙掲載! 〈特典:文芸ムックあたらよ 書き下ろしステッカー〉 参加クリエイター 【装画】 出口えり『よるを見にいく』 【挿画】 サッサエリコ『夜がきた』 【対談】 馳月基矢『書いて、調べて、駆け抜けて。』 【創作】 梧桐彰『現の夜、夢の朝』 綾坂キョウ『とろけたクリーム』 百百百百『巡礼者たち』 輝井永澄『黒い鳥』 蒼山皆水『明日にのぞむ夜』 小谷杏子『この夜を焚べる』 【短歌】 岡本真帆『光源』 伊波真人『ナイト・バーズ』 中靍水雲『夜を駆けない』 初谷むい『さっきまでの話』 青松輝『四季の歌』 【エッセイ】 カイシトモヤ『絵かきのリュカとまほうのつえ』 オレノグラフィティ『用水路』 齋藤明里『夜に読みたい夜のおはなし』 犬怪寅日子『匂いの夜』 【書評】 永田希『夜に読みたい三冊』 【第一回あたらよ文学賞・受賞者】 マルクス・ホセ・アウレリャノ・シノケス『うきうきキノコ帝国』 岩月すみか『こはねに勝てないなら死ぬ』 蛙鳴未明『ツー・ミッドナイト・ノブレス』 咲川音『私たちの月の家』 伊藤なむあひ『椿桃、永遠に』 辻内みさと『月が落ちてくる。』 山川陽実子『神と夜明け』 佐藤龍一クライマー『まゆどじょう』 右城穂薫『猫が飛んだ夜』 えきすときお『夜が冷たく忍びよる』
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ビボう六
¥1,980
著者:佐藤ゆき乃 出版社:ミシマ社 判型:四六判並製 装丁:名久井直子 装画:西村ツチカ 発刊日:2023年11月23日 【第3回京都文学賞受賞作】 怪獣だって恋したい――。 現実に絶望する小日向さんと、千年を生きるゴンス。 「夜の京都」で出会ってしまった二人の運命の行方は? 儚くも、淡い希望が揺れては浮かぶ、新世代のファンタジー。 あらすじ 肉親からの暴力や容姿のコンプレックス、叶わない恋に苦しみ、生きるのが辛い小日向。彼女は、「夜の京都」に落下し、これまでの記憶を失った。そこで出会ったのは、土蜘蛛の怪獣ゴンス。物忘れが激しいため、「ビボう六」という帳面を持ち歩き、忘れたくないことを書き留めているのだった。ゴンスは、小日向が元の世界に戻れるよう手助けするうち、恋心をどんどん募らせてゆく――。 ーーー 著者について 佐藤 ゆき乃(サトウ ユキノ) 1998年生まれ。岩手県二戸市出身、滝沢市在住。2017年に立命館大学文学部に進学し、在学中は京都市内で過ごす。2022年に、本作(原題「備忘六」)で第3回京都文学賞受賞(一般部門最優秀賞)。2023年に、「ながれる」で岩手・宮城・福島MIRAI文学賞受賞。
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星々──生きるように書くこと(作品集)
¥1,760
編集・発行:星々事務局 責任編集:ほしおさなえ 判型:A5版 並製 表紙装画:花松あゆみ 表紙デザイン:さんしょ(Sansho Labo) 発行日:2021年11月6日 『星々──生きるように書くこと』は、小説家・ほしおさなえと星々事務局が2020年7月より継続して行ったオンラインワークショップと140字小説コンテストの優秀作を掲載する作品集です。 ワークショップの作品は5,000字または10,000字の短編小説です。小説としての面白さとともに「見知らぬだれかに届けたい思い」の詰まった作品が選ばれています。 140字小説コンテストは、毎月の応募作(200〜500編)から選ばれた優秀作です。日常の風景、亡くなった人への思い、災害の記憶、幻想的な小宇宙、笑える話……。140字小説の可能性を感じさせる作品たちです。 巻末にはほしおさなえによる選評が掲載されています。
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星々 vol.1
¥1,650
編集・発行:hoshiboshi 責任編集:ほしおさなえ 判型:A5版 並製 表紙装画:ととりか 発行日:2022年5月29日 〈特集 書店〉 *ゲスト作品 雲乃上古書店 九ポ堂 フランク・ザッパと本屋の石 三品輝起 *インタビュー・訪問記 高久書店インタビュー「生涯、本屋でいたい」 文・ほしおさなえ BOOKSHOP TRAVELLERインタビュー「本屋に出会うための本屋で」 文・江口穣 アンジェラヴィサント神田スクエア店インタビュー「本と暮らしのつながる雑貨店」 文・四葩ナヲコ 自由港書店訪問記「青い一本道の途中に」 文・may *星々短編小説コンテスト2022受賞作 握りしめるための石ころをさがす 糸川乃衣 追憶堂 星蔦藍 長方形の向こう側へ なごみ 小田島書店 坂崎かおる ふしぎな本とあなたのお話 ちる *会員コラム 「書店の思い出」 *ブックレビュー「本屋が人生の曲がり角」 横井けい *作品 初恋写真 橘芙歩 そんなに簡単に君は泣けない may 〈140字小説コンテスト優秀作〉(2021年11月〜2022年3月) 十一月の星々「書」 石森みさお、加茂鹿ヒツギ、ヒトシ ほか 十二月の星々「光」 kikko、PJ、石森みさお ほか 一月の星々「結」 はなぐるま、久保田毒虫、佐久間 ほか 二月の星々「並」 のび、日々びーる、秋助 ほか 三月の星々「解」 のび、石森みさお、はなぐるま ほか 〈創作〉 箱舟のオルタナティブ 四葩ナヲコ ザリガニの丘 江口穣 風の吹く穴 ほしおさなえ
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星々vol.2
¥1,650
編集・発行:hoshiboshi 責任編集:ほしおさなえ 判型:A5版 並製 表紙装画:ととりか 発行日:2022年11月20日 〈特集 紙〉 *インタビュー・訪問記 「西ノ内紙」生産地訪問記「製紙所に継がれるもの」 文・江口穣 中庄株式会社インタビュー「見えないモノを具現化する存在」 文・四葩ナヲコ CAPPAN STUDIO淀屋橋店インタビュー「目指す「本物」のために──」 文・羽田繭 和紙作家・森田千晶の世界「紙の宮を訪ねて」 文・ほしおさなえ *小説 賞状を燃す なごみ(星々短編小説コンテスト受賞後一作) 川を渡る 坂崎かおる(星々短編小説コンテスト受賞後一作) *会員コラム 「紙にまつわるあれこれ」 〈星々ワークショップ2022優秀作〉 *記録と優秀作発表 選評/森潤也(ポプラ社編集部)・ほしおさなえ *ワークショップ優秀作 第二極楽寮アパート取り壊し祭り 江口穣・月草みつめ・早海なこ・海山みどり・蓮見・イケウチアツシ *ワークショップ体験記 〈コラム〉 本屋日記 旦悠輔(自由港書店) 一四〇字読書日記 ちょっぴい 読書会雑感 羽田繭 〈140字小説コンテスト優秀作〉(2022年5月〜8月) 五月の星々「歩」 右近金魚、水沢ながる、ちる ほか 六月の星々「流」 雷田万、草野理恵子、はぼちゆり ほか 七月の星々「放」 へいた、永津わか、kikko ほか 八月の星々「遊」 山口絢子、へいた、雨琴 ほか 選評・星々大賞発表 ほしおさなえ 〈作品集刊行記念 四葩ナヲコ小特集〉 ほんのちょっぴりいいことがある 四葩ナヲコ ナヲコさんのこと 竹内亮 石を握って ほしおさなえ 〈創作〉 またたきの聴き方 糸川乃衣(星々短編小説コンテスト受賞後一作) さびしい草 ほしおさなえ
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星々vol.3
¥1,650
編集・発行:hoshiboshi 責任編集:ほしおさなえ 判型:A5版 並製 表紙装画:ととりか 発行日:2023年5月21日 〈特集 映画〉 *インタビュー 「答え合わせをするために」映画監督・東かほり 文・江口穣 *第二回星々短編小説コンテスト受賞作 悪い儀式 貝塚円花 老害ラプソディ 蓮見 映画の日。 中川マルカ *エッセイ 人生の映画館めぐり チヒロ 映画館になりそこねたおうち 高橋秀弘 *小説 シアター3に夢を見に 糸川乃衣 シアターなないろ なごみ *会員コラム 「映画にまつわるあれこれ」 〈連載〉 本屋日記 旦悠輔(自由港書店) 一四〇字読書日記 ちょっぴい 〈140字小説コンテスト優秀作〉(2022年9月〜2023年2月) 九月の星々「実」 のび。、せらひかり、五十嵐彪太 ほか 十月の星々「着」 のび。、あめ、御二兎レシロ ほか 十一月の星々「保」 武川蔓緒、冨原睦菜、へいた ほか 十二月の星々「調」 モサク、うたがわきしみ、酒匂晴比古 ほか 一月の星々「定」 酒部朔、富士川三希、リリィ ほか 二月の星々「分」 河音直歩、右近金魚、リリィ ほか 選評・星々大賞発表 ほしおさなえ 〈星々の集いフォトエッセイコンテスト優秀作〉 冬の元校庭で転⽣について考える 月草みつめ (選評・チヒロ) 〈作品集刊行記念 羽田繭小特集〉 そこで生きている「ひと」を書きたい 羽田繭 とおい、ちかい、とおい、羽田繭さんについて 旦悠輔 祈るために書いている ほしおさなえ 〈創作〉 蛇と球根 四葩ナヲコ 綴り草 ほしおさなえ
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星々vol.4
¥1,650
発行:hoshiboshi 判型:A5判 表紙装画:ととりか 2023年11月刊行 〈特集 街と生きる〉 *扉イラスト 九ポ堂 *インタビュー とりあえず、関わってみる 影山知明(クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店) 現実の街に生き、空想の街をつくる 長南芳子(穀雨) *エッセイ 休日 深澤元(つまずく本屋 ホォル) *小説 堂々と声を出すための読書会 糸川乃衣 交差点で立ち止まる なごみ いつか出ていく街の 四葩ナヲコ *星々ワークショップ2023優秀作 知らない海を見ている 大場さやか 川へ 竹内亮 もじやのもじゃもじゃ へいた じょうぎ座γ流星群の約束 森山ねこたろう *会員コラム 「わたしの好きな街」 〈連載〉 新連載 未確定ジャーニー❶ 海が見たい チヒロ 本屋日記❸ 鳥の声を聴け 旦悠輔(自由港書店) 一四〇字読書日記❸ ちょっぴい 〈140字小説〉 訪ねた街、懐かしい街、帰る街 へいた(星々の新人) ある星座 のび。(星々の新人) 仄かなかけら 四葩ナヲコ 〈140字小説コンテスト優秀作〉(2023年春・夏) 春の星々 「明」 石森みさお、右近金魚、kikkoほか 夏の星々 「遠」 あやこあにぃ、明日香、酒部朔ほか 選評 ほしおさなえ・四葩ナヲコ 〈星々の本棚 「金魚のまぶた」(横井けい)刊行記念小特集〉 拝啓、スリルとロマンと好奇心の人 横井けい 眠り姫の描く魅力的な人外 羽田繭 いつかまた行きたい場所 ほしおさなえ 〈星々短編小説コンテスト受賞後1作〉 私が引き伸ばされていったときの橋桁 貝塚円花 世界は終わりに近づいている 蓮見 とうぼおりゃんせ 星蔦藍 世紀の対決 AI VS イタコ! ちる 〈創作〉 ありえない嘘をつく、彼女と 羽田繭 瓢箪を背負っている(連載小説 ウツログサ❹) ほしおさなえ 〈告知など〉 星々ワークショップ2023の記録・優秀作作者の言葉・選評 星々短編小説講座告知 季節の星々(140字小説コンテスト)応募規定 星々短編小説コンテスト応募規定 既刊紹介・星々の会告知 編集後記
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金は払う、冒険は愉快だ
¥1,980
著者:川井俊夫 出版社:素粒社 判型:四六判変型 製本:ハードカバー 装丁:川名潤 写真:佐伯慎亮 発行日:2023年9月13日 「俺はこの町で一番頭が悪く、なんのコネやツテもなく、やる気も金もないクソみたいな道具屋だ」 関西某所のとある古道具店。その店主は、かつてブログが登場する以前のインターネットで多くの読者を魅了した伝説のテキストサイトの著者だった――中卒、アングラ商売、アルコール依存症、ホームレスなど破格の経歴をもつ道具屋店主による、金と汗と汚物と愛にまみれた“冒険”の数々を、唯一無二の文体でつづった痛快私小説。 「俺だけのルールがある。俺専用のやつがな。誰だってそうだろ? 俺たちは世界のすべてを全員で共有してるわけじゃない。たまに交錯したり、部分的に共有してるだけだ。だから自分の世界を生きるのには、自分だけのやり方がいる。他のやつのやり方じゃダメなんだ」 ーーー 著者について 川井 俊夫(かわい としお) 1976年横浜生まれ。中卒、水商売、ヒモ、放浪、アルコール依存症、ホームレス、会社員、結婚を経て、現在は関西某所で古道具店を経営。1990年代後半より2000年代にかけて「川井俊夫」の筆名で「スヰス」などのテキストサイトを運営。電子書籍に、テキストサイトの文章をまとめた『羽虫』(2014年、elegirl publishing)がある。
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トワイライライト
¥1,650
著者:畑野智美 発行所:twililight 判型:188mm × 127mm 並製 装幀:横山雄 写真: tsukao 刊行日:2023年3月11日 森谷未明は進学のために福島県から上京し、三軒茶屋でひとり暮らしをはじめる。 感染症の影響もあり、憧れていたような学生生活はおくれず、近くに住むいとこで小説家の信一の家に遊びにいくぐらいしかできない。 ある日、思い切って、本屋「twililight」に入ったことから、未明の生活は変わっていく。 友達と出会い、夜の街を歩き、初めてのお酒を飲む。 そして、恋をする。 twililightの屋上から眺める夕暮れに染まる三軒茶屋、未明は何を探し、何を見つけるのか。 きっと誰もが、この物語の中にいる。 ーーー 著者について 畑野智美 (はたの・ともみ) 1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。13年に『海の見える街』、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる。著書にドラマ化された『感情8号線』、『ふたつの星とタイムマシン』『タイムマシンでは、行けない明日』『消えない月』『神さまを待っている』『大人になったら、』『若葉荘の暮らし』などがある。
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単語帳
¥550
著者:グレゴリー・ケズナジャット 出版社:U-NEXT 判型:文庫判 発売日:2024年3月1日 東京・神楽坂の居酒屋で僕が出会ったのは、同じ母語で、さらに同じ方言を話すマルコムだった。大学教員の僕と傷心旅行中だという翻訳者のマルコムはしかし、彼の要望から日本語で会話する。現在は仕事もプライベートもほとんど英語の僕と、モフモフの翻訳につまずいたことをきっかけに言語と自分の関係に違和を覚えるようになったマルコム。分厚い単語帳を持ち歩き、旅行する目的とは? 第二言語の習得と個をめぐる短編小説 ーーー 著者について グレゴリー・ケズナジャット 1984年、アメリカ合衆国サウスカロライナ州グリーンビル市生まれ。2007年、クレムソン大学を卒業ののち、外国語指導助手として来日。2017年、同志社大学文学研究科国文学専攻博士後期課程修了。現在は法政大学グローバル教養学部にて准教授。2021年、「鴨川ランナー」にて第二回京都文学賞を満場一致で受賞し、デビュー。同年、受賞作を収録した『鴨川ランナー』を刊行。最新作『開墾地』が第168回芥川賞の候補となる。
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百花
¥803
著者:川村元気 出版社:文藝春秋 判型:文庫判 発売日:2021年7月7日 現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語 「あなたは誰?」 徐々に息子の泉を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく泉。 ふたりで生きてきた親子には、忘れることのできない“事件”があった。 泉は思い出す。かつて「母を一度、失った」ことを。 母の記憶が消えゆく中、泉は封印された過去に手を伸ばす──。 記憶という謎<ミステリー>に挑む新たな傑作の誕生。 「あなたはきっと忘れるわ。 だけどそれでいいと私は思う」 「また母が、遠くに行ってしまいそうな気がした。 あの時のように」 ……あの一年間のことは、決して誰にも知られてはいけなかった。 小説『世界から猫が消えたなら』『四月になれば彼女は』などで大きな衝撃を与えてきた川村元気、待望の最新文庫。 解説は『長いお別れ』の中島京子さんです。 ーーー 著者について 川村 元気(かわむら げんき) 1979年生まれ。『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は。』 などの映画を製作。12年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。140万部突破のベストセラーとなり、米国、フランス、ドイツ、中国、韓国などで出版される。小説2作目『億男』も映画化され、76万部突破のベストセラーとなった。2018年、初監督映画『DUALITY』がカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に選出された。
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神曲
¥1,705
著者:川村元気 出版社:新潮社 判型:四六判変型 ブックデザイン:鈴木成一デザイン室 カバー写真:川内倫子 発売日:2021年12月3日 神の正体を、知っていますか。天国も地獄も、すべてこの世界にある。稀代のストーリーテラーが放つ、2年半ぶり圧巻の最新長編! 小鳥店を営む檀野家の平穏な日常は、突然終わりを告げた。息子が通り魔事件で刺殺され、犯人は自殺。地獄に突き落とされた父、母、姉の三人が、悲しみと怒りを抱えながらも足搔き、辿り着いた先にあるものとは。次々に明かされる家族の秘密、ラスト20ページの戦慄、そして驚嘆の終曲(フィナーレ)。震えるほどの感動が待つ、著者渾身の飛躍作。 ーーー 著者について 川村 元気(かわむら げんき) 1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。「告白」「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」「君の名は。」などの映画を製作。2011年、優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。2012年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表し、同作は21カ国で出版された。2018年、初監督作品『どちらを』がカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に出品される。2021年、初の翻訳本『ぼく モグラ キツネ 馬』を刊行。他著に小説『億男』『四月になれば彼女は』『百花』、対話集『仕事』『理系』など。
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四月なれば彼女は
¥792
著者:川村元気 出版社:文藝春秋 判型:文庫判 発売日:2019年7月10日 胸をえぐられる、切なさが溢れだす―― 『世界から猫が消えたなら』『億男』『百花』の著者が描く、究極の恋愛小説。 大反響のベストセラーがついに文庫化! 4月、精神科医の藤代のもとに、初めての恋人・ハルから手紙が届いた。 “天空の鏡”ウユニ塩湖からの手紙には、瑞々しい恋の記憶が書かれていた。 だが藤代は1年後に結婚を決めていた。愛しているのかわからない恋人・弥生と。 失った恋に翻弄される12か月がはじまる―― なぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去ってしまうのか。 川村元気が挑む、恋愛なき時代における異形の恋愛小説。 “あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。 それが、永遠に続くものだと信じていた。” “私たちは愛することをさぼった。面倒くさがった。” “わたしは愛したときに、はじめて愛された。 それはまるで、日食のようでした。” 解説「失うことの深さ」あさのあつこ ーーー 著者について 川村 元気(かわむら げんき) 1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『バクマン。』『君の名は。』『怒り』『すずめの戸締り』『怪物』などの映画を製作。2011年に、「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同作は28ヵ国で出版された。他著に小説『億男』、『神曲』、対話集『仕事。』『理系。』、翻訳を手がけた『ぼく モグラ キツネ 馬』、近藤麻理恵との共作小説『おしゃべりな部屋』等。2022年9月、自身の小説を原作として、監督・脚本を務めた『百花』が公開。同作で第70回サン・セバスティアン国際映画祭にて日本人初となる「最優秀監督賞」を受賞。
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ナンセンスな問い
¥2,200
著者:友田とん 出版社:エイチアンドエスカンパニー(H.A.B) 判型:四六判変形(121×178mm)上製本 デザイン:上製本 装丁・組版:中村圭佑 装画:土屋未久 発売日:2023年2月25日 本屋には行く。なぜなら、体にいいからだ。 「ナンセンスな問いに私は駆り立てられる。そこには意味など何もないし、問うたところで社会が変わるというようなものでもない。しかし、しばしば当然と思っているところに風穴を空けてくれることがある。問わなければ気づきもしなかったことが、初めて目に留まる。いつもの日常がちょっと違って見えてくる。世界が可笑しさに満ちてくる。満ちてきたらどうなのだと言われると、困ってしまうが、困ったなあと言いながら、私は今日もナンセンスな問いを発している。」 『『百年の孤独』の孤独を代わりに読む』『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』の著者による、待望の作品集。 連作エッセイ「本屋に行く」、小説「私の応援狂時代」ほか、各媒体に掲載された作品に書き下ろしを加えて単行本化。 ーーー 著者について 友田 とん(ともだ とん) 作家、編集者。京都府生まれ。可笑しさで世界をすこしだけ拡げるひとり出版レーベル「代わりに読む人」代表。博士(理学)。 大学では経済学、大学院では数学(位相幾何学)を研究し二〇〇七年に博士(理学)を取得。企業でコンピュータサイエンスの研究者・技術者として勤務する傍ら、『『百年の孤独』を代わりに読む』を文学フリマ東京で発表。同書を書店に置いてもらうため営業(行商)しながら全国を巡る。その後、「代わりに読む人」を立ち上げ、独立。自著のほか『うろん紀行』(わかしょ文庫)、『アドルムコ会全史』(佐川恭一)、文芸雑誌『代わりに読む人』を刊行している。 著書に『『百年の孤独』を代わりに読む』『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』シリーズ(代わりに読む人)。共著に『ふたりのアフタースクール ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む』(双子のライオン堂)。ほか、寄稿多数。